2012年6月4日月曜日

Walk In The Rhythm Of The World 平和と調和の地球漂流記:2011年08月


キューバからメキシコへ、無事に戻りました。
予想を遥かに超える「理解不能」で面白い国キューバ。
どこへ向かってんだかわからなすぎる。
4週間ぶりのインターネット回線があるうちに、暑きラテン島の思い出をゾクゾクとUPしたいと思います。
お時間許される方、お付き合い下さいませ。(写真:首都でコレ。ハバナの夕焼け&カリブ海)

7月7日の七夕。「キューバ革命記念日:7月26日」のカーニバルへ向けて、日程合わせのために足踏みを踏んでいたメキシコ、カンクンから、満を持してキューバへ。
キューバ滞在には、VISAは不必要だが、ツーリストカード(18USD)というものが必要となり、これが30日間滞在有効。(さらに30日延長可能、25CUC:2000円くらい)
我が家は、30日間の間に7月26日の革命記念日を挟む様に日程を組み、7月7日~8月3日で「カンクン」INOUTのフライトを取った。
コレが最後に功を奏する事になるのだが、その話は後々するとして。

いざキューバへ。VIVA!びば!
(写真左:葉巻をくわえてカメラ目線)
カンクン22時45分発、キューバへはたった1時間で到着だが、時差が+1時間あるので、到着予定時刻は夜中1時頃。
なんなら、フライトが遅延してくれれば、このままカンクンの空港でゆっくり過ごして、
キューバへ朝到着になるのになぁ~と考えていたら、案の定遅延し、キューバ到着夜中3時。

キューバのイミグレ(入国管理所)での海外旅行保険証明書や宿泊先の確認が、抜き打ちの運試し的にあるらしいが、社会主義国家臭漂う殺伐とした個室でのカメラ撮影があるイミグレ。特に質問もされず問題なくクリアし、キューバに無事入国。
地元民の利用する市バスは深夜3時から動いているらしいが、土地勘の無い初めて訪れる町、まがいなりにも首都。
しかも深夜に町へ出ても、居場所が無いだろうと、結局空港で夜を明かす事に。
それよりも、夜中に起きているのが眠くて眠くて。。。空港から、まったく動く気にならなかった。



空港で仮眠するポイントは、到着ゲート付近より出発ゲート付近。これはどこの空港でも共通なので、早速空港の出発ゲート2階へ。
夜中だったが、両替所も開いていた。カンクンで出会った旅人達に余ったキューバ通貨を頂いていたのでレイトの悪い空港では両替せずに済んだ。
思っていたよりも明るく近代的で空調設備の整った快適な空港内。むしろクーラーが効き過ぎてフリースを着込んだほど。
長椅子で横になって、仮眠。(肘掛が無いのでベッドの様だった)
ちょっとのつもりが。。。爆睡しすぎて、気がついたら朝8時半。。。5時間半も寝てた。
周りは、普通にチェックインカウンターに人が並び、カフェでコーヒー飲む人などの、朝の空港の景色だった。(笑。。。(写真右:2008年携帯電話自由化。まだまだ公衆電話が主役)
空港から首都ハバナ中心地まで、旅行者はタクシーを利用するのが当たり前の様子で、外国人通貨でタクシー、20~30CUC(1600~2400円)
キューバ人は、地元民通貨でバスを利用、0.4CUP(約1.5円) 
同じ距離を走るのに、大きすぎる金額の差。観光業が最大の外貨取得源。
キューバは、外国人用通貨CUC(クック)と地元民用通貨CUP(ペソ、モネダとも言う)の2重通貨が流通している。
外国人通貨1CUC=約80円。地元民通貨1CUP=約3.3円。1CUC=24CUP。
旅行者は、原則的にCUC支払いのみだが、たまに地元民通貨CUPを利用できる飲食店もあり、それを探すのが宝探しゲーム感覚で面白い。

空港の2階外に、ハバナ行きの職員バスが来て、タイミング次第では乗れると聞いていたが、
我が家が朝8時過ぎに空港の外をウロウロしてたら、
1階外に、超ミニスカートに網タイツの制服(そっち系の店の女性かと思うほどラテンセクシー露出度)の空港職員がたくさん集まっていたので、(写真右:こんな感じでミニスカートにアミアミ)
そこに紛れて、親切にもハバナ行きの職員バス(2人で1CUP=約3.3円)を教えてもらい便乗して、キューバの首都ハバナ。カピトリオ(旧国会議事堂)前に到着。
そのまま、サルサ狂の友人に紹介してもらっていたCASA(カサ パルティクラル=民泊)へ、ツイン朝食付:20CUC。ホームステイ感覚で宿泊できる政府公認の民泊宿。
非公認の宿も安くあるらしいが、同じく社会主義国の中国で非公認宿に泊まって面倒な目にあった事があるので、今回キューバでは正統派で。(笑

久しぶりの深夜移動と飛行機、社会主義国入国への緊張、旅の高揚を冷やしすぎるクーラー。
相当疲れていたようで、気がついたら部屋のベッドで夕方6時。
外の通りから聞こえてくるラテンのリズムで、興奮気味に目が覚めた。
「キューバにいるんだ!」と。


(写真上:新聞アート屋さん、素敵だった)
昨夜から何も食べてなかったので、早速、町歩きでCUP(地元民通貨ペソ)で食べれる店探し。
これまたカンクンで出会った旅人達にもらった地図や情報が活きて、すぐにピザ屋(チーズピザ5~10モネダ)やジュース屋(フレッシュフルーツ2~4モネダ)を発見。
(写真左:電線に靴が引っかかってる)
そのまま興奮気味なラテンのリズムで町を歩く。道を歩き角を曲がるたびに違うリズムが聞こえてくる。
旧市街の中心、観光客多い「オビスポ通り」 あちこちのレストランやバーから、映画「ブエナ ビスタ ソシアル クラブ」のカバー楽曲の生演奏が聞こえる。
ある意味、需要のための音楽。1999年にあの映画がヒットして以来、ず~っとこの国はこの曲が求心力となっているんだろうな~。
肌に纏わり付く湿度が暑く、涼みに入ったCD屋で今夜のルンバパーティー情報ゲット。
我が家は、音楽で潤うであろう週末ねらいでキューバINしたのだ。稀に計画的(笑


フラーヤーの住所を頼りに歩く、観光客もいない素顔のキューバ人達の生活路を旧市街を歩く。
黒人、混血、白人、誰がキューバ人か断定できないほど見事に人種が混ざっている。だから美人も多い。
西アフリカを思い出し、スペインを思い出し、ネパールを思い出し、インドを思い出す。なぜか、40年鎖国してた国アルバニアを一番思い出す。
いろんな国が混ざっている景色と人々の生活臭。ごっちゃごちゃ。旅順応するのにインドより時間がかかった。(写真右:日の高い時間、少しの日陰を歩く)


社会主義国の抑圧された単色な暮らしかと思いきや、
カリブの島の風にあたり、お洒落に、粋に、むしろ管理下よりも自由化に見える。古い建築物にパステルトーンの配色。
社会主義国らしく広告看板のほとんど無い町並みは、鮮やかな洗濯物が飾りの様。革命メッセージの壁画にハッとさせられたり。
配給制度の暮らしぶりは大変かも知れないが、家の中には絵画が飾られ、大音量で好きな音楽を聴き、爆音でTVを見ている、ロッキングチェアーで揺られる家族の姿が見える。
ゆっくりとした暮らしぶりを感じる。子供達は道端でビー玉遊び、おばちゃんは頭にパーマのロットを巻きつけたまま日向ぼっこ。
1940年代~のクラッシックカーが現役で走る。サイドカーもオープンカーもクラッシック。現代なのか過去なのか未来なのか、すごいタイムトリップ感。
どこを切り取っても絵になる景色だが、すべてが生きているので、まるで映画の一コマに入り込んでしまった感がある。
渋いオヤジ。お洒落心が現役なオバちゃん。ムチムチの太ももホットパンツの若い女。胸にチェ ゲバラの入れ墨が入った若い男。
男と女が、すごく性を全面に出している。
みんなこの世界の俳優達。日常の情景。
町歩きが楽しく、絵になる光景を追いすぎて、気がつく頃にはグッタリ。旅人魂を燻って来る。

さて、
ルンバパーティー会場へは、フライヤーの住所を頼りに片言のスペイン語で辿り着いた。ヨーロッパ同様で通りに名前が付いているのでわかりやすい。
フライヤーには60モネダ(240円)と記載されていたが、これはキューバ人用の価格で、外国人は10CUC(800円)だそうだ。
ルンバやサルサ音楽が3バンド出演する会場は「Palacio de Rumba」週末の金、土、日曜日に行われるバンドのポスターが貼られている。
ポスターのデザインやクオリティー加減が、脱力と笑いを誘ってくる。
18時アビエルト(オープン)と記載されていたが、ライブは20時から。ライブ開始まで後2時間もあるので、近辺を散歩することに。

「カジェホン デ ハメル」のブッ飛んだアート壁画やオブジェを鑑賞。日曜の昼に此処でサンテリアルンバの無料ライブがあるので、期待大。
気がつけば2時間近く歩いたので、旦那は「生ビールが飲みたい」と、嫁は「カリブの海風に吹かれたい」と、言うことで、旦那の意見は通らず、海風へ。(笑
音楽が聞こえる方へ歩いて行くと、ちょうどカリブ海沿いのマセオ公園でカフェテリア野外ライブ演奏に遭遇。
チャージも無く、ドリンクオーダーのみ、生ビールもある。これで旦那の意見も通った。よかった。よかった。(笑



大衆的ラテンバンド。またもや、映画「ブエナ ビスタ ソシアル クラブ」の「チャンチャン」曲、その向こうには夕日のカリブ海。
あ~キューバに来たんだぁ~と、ベタな展開に涙。これを聞きに、これを見に来たんだもん。

すると、粋なオヤジが若いお譲ちゃんを誘って、サルサダンスし始めた。目が本気だよ。ステップの一歩が本気だよ。
ムービーを撮りに近づいた嫁も誘われ、結局、粋な黒人オヤジと同席する展開。
「お前達は兄弟だ!」と紙パックの安いラム酒を渡してくる。安酒回し飲みか?
このめっちゃ酔っ払った粋なオヤジは、1973年に東京(秋葉原って言ってた)へトランペット奏者として来日経験もあるミュージシャンだった。
トランペット奏者のオヤジは、染み出ているリズム感と笑顔がラテンな人生を匂わせてた。
そう、彼はブエナ ビスタの故郷「サンチャゴ デ クーバ」出身。
ラテンなミュージシャンのどうしようもない生活臭を嗅ぎつけた。
この手の人間に会いたくてキューバへ来たんだ。
「俺の家に、遊びに来い!」と酒の勢いで誘ってくれたが、
さすがに空港泊明けで疲れていたし、酔っ払いの誘いについて家庭訪問すると家族からは招かざる客になる展開は、悉くいろんな国で経験済みなのでお断り。(写真右:今から演奏しに行くよ!ってキメてくれた)

別れ際に、「紙パックのラム酒を奢ってくれ」と、粋なラテンオヤジが満面の笑みで言ってきた。もちろん悪気は無い、だって挨拶だもん。
あ~金くれ飯奢れが「挨拶」の西アフリカの黒人と一緒だ!フランス語がスペイン語になっただけだ。アフリカ回帰、懐かしくて嬉しくなった。
赤の他人に、平気で「酒おごってくれ!」って言える社会って、壊れているのだろうか?暖かいのだろうか?
しかし、こちらも満面の笑みで「マニャーナ!明日ね!」とかわす。
これは、元植民地国スペインで学んだ。なんでもマニャーナ!明日!


7時過ぎ夕暮れ、暗い雲が建物の狭い空の隙間を覆い隠し、雨が降ってきた。
もう、ルンバパーティーへは行かない。今日は十分だ。マニャーナ!
雨足の中を急ぎ気味で宿へ戻る、胸が躍ってスキップしそうだった。

キューバ初日の感想。
「我が家は、キューバが大好きだ!」


(写真上:キューバ成人式15歳。結婚は一生に一度じゃない。成人式は一度だから。と、町のあちこちで記念撮影。お母さんがとっても嬉しそうにしていたのが印象的だった。大人びた美しい15歳キューバ人女性)

(写真左上:2階からカゴに紐をつけて通りのヒトと物流。写真右:旧市街の洗濯物)

(写真上:DOORS)
(写真上:DOORS)

(写真左:DOORS)  (写真右:F◎CK)

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