2012年4月16日月曜日

シノドンティス・グラヌローススの飼育/バー サルファリック・アシッド



コラム

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シノドンティス・グラヌローススの飼育原産地であるタンガニイカ湖の深い場所にのみ生息することから、採集が難しく、
そのため流通量も少なく、かつ高価といった、少々手を出しにくい魚でしたが、
ヨーロッパで養殖された個体が流通するようになって、ぐっと手の届きやすい魚になりました。

シノドンティス・グラヌロースス

画像編集中

Synodontis granulosus


私はVirutalのペットを持つことができる場所

輸入量自体が少なく、非常に高価で一般にはなかなか手の届かないシノドンティス・グラヌローススは、ナマズ愛好家にとってまさに「高嶺の花」的なナマズでした。

漆黒の体に各ひれのみが白く縁取られた姿は、スタイリッシュで、魅力的で、憧れていた人は多いでしょうが、実際に入手できた人はほんのわずかだったでしょう。ところが、ヨーロッパで繁殖されたというグラヌローススの稚魚が輸入されるようになりました。しかも採集魚に比べると価格も安く、一部のマニアは当然のように狂喜しました。

稚魚は、非常に丈夫で飼いやすく、成魚においても、高価なだけで、丈夫で飼いやすいという報告が多い魚です。タンガニイカ湖産のシノドンティスの飼育と同様、タンガニイカ湖のシクリッドの飼育方法を参考に飼 育すれば、特に難しいことはないでしょう。飼育水の作り方などもタンガニイカ湖産シクリッドの飼育を参考できます。

改めて調べてみても、グラヌローススに関するデータは意外なほど少なくて、飼育に関しては、これまでも他の湖産のシノドンティスに準じて、多く紹介されています。


購入について

幼魚を購入した場合、どのように成長するかは、未知な部分がありますが、魚類の場合、養殖個体は野生個体に比べて体色の鮮やかさや輝きが若干劣ったり、どうしても体型が崩れてしまうケースがあります。

それらの多くは飼育テクニックでカバーできたりもしますし、同じタンガニイカ湖産のシノドンティスの養殖個体は、野生個体とかわりなく成長するので、あまり心配はいらないかもしれませんが、飼育データが少ないことは認識しておきましょう。

また、グラヌローススの幼魚かどうか怪しい個体も入荷しているようです。心配な人は、多少価格が高くても、ある程度育った個体を選んだ方が良いでしょう。本ページでは画像編集中ですが、黒っぽくてスポットが細かい個体はまずグラヌローススで間違いないでしょう� �


適した水槽サイズ

幼魚であれば30cm水槽から飼育が可能です。もちろん成長に合わせて水槽のサイズを大きくしていきます。

成魚の場合は、最低でも60cmのワイド水槽を用意し、結構泳ぎ回るナマズなので、複数飼育では90cm以上の水槽が理想的です。


ペットが放棄される理由

ろ過フィルター

水流は多少あっても問題なく、水槽のサイズに合わせて、できるだけろ過能力の高いフィルターを用意しましょう。

水温と水質

水温は成魚で22〜26度が目安です。幼魚はもう少し高くてもいいでしょう。

水質はpH7〜8.5くらいの硬水が適します。硬度は大切なので、市販の水質調整剤なども上手に利用しましょう。

丈夫な魚ですが、定期的な水換えは大切です。比較的新しい水を好む傾向があるようです。


底床

底砂は雰囲気を求めるなら川砂ですが、サンゴ砂も使用することができ、水質を酸性に傾けないものなら何でもかまいません。

エサ

人工飼料に容易に餌づくので、エサは湖産シクリッドのエサ、ナマズ専用飼料、プレコ専用飼料などを用意して、バラエティに富んだ給餌を心がけましょう。

シノドンティスは全般的に植物質を多く含んだエサを好む傾向がありので、植物質を多く含んだエサもあたえると良い結果が得られます。


レイアウト

レイアウトは水槽の一部に岩を組むといいでしょう。
見た目を気にしなければ、陶器や塩ビのパイプや筒でも問題ありません。

単独飼育であればシンプルなレイアウトでもいいですが、特に他の魚と混泳させる場合は隠れ場所を用意してあげましょう。



混泳について

本種は本種のみの飼育でも十分に魅力的ですが、タンガニイカやマラウイ産のシクリッドとの混泳も楽しめます。

本種の産卵形態はムルティプンクタートゥスのようなマウスブリーダーのシクリッドへの托卵である可能性が高く、繁殖へのチャンスもあるかもしれません。

テリトリー性の強い基質産卵型や、あまり気の荒い種類は一緒にしない方が無難でしょう。飼いやすさを考えると温和なアラウィ産シクリッドが良いですが、タンガニイカ湖産のマウスブルーダーとの混泳も魅力的です。

サイズが揃えば、他のシノドンティスとの混泳も可能です。ただ、どの種同士でもそうですが、2〜3匹では激しく争うことがあるので、入れるなら5匹以上の複数飼育が必要になります。


繁殖について

詳しいデータが乏しいですが、養殖生態は托卵である可能性が高く、繁殖期に浅場に来ることを考えると、ムルティプンクタートゥスの繁殖が参考になるでしょう。

ムルティプンクタートゥスはほぼ完全な托卵型繁殖で、野生では主にシモクロミス属の数種とクテノクロミス・ホーレイに托卵することが知られています。他にトロフェウス・モーリー、オフタルモティラピア、フロントーサなどにも托卵することが知られ、水槽内でも確認されています。また、水槽内では、ムブナ類をはじめマラウィ湖のシクリッドに托卵することもあります。まずは、これらのシクリッドとグラヌローススの複数を状態良く飼育することが繁殖への近道となるでしょう。

ただ、グラヌローススの成魚の大きさを考えると、托卵可能なシクリッド� �種類は多くないと思われることから、托卵以外の繁殖をおこなう可能性もあるし、ヨーロッパでは托卵以外で繁殖させている可能性もあります。実際、ペトリコーラは野生では主にトロフェウス・モーリーに托卵することが知られていますが、ヨーロッパでは托卵以外の方法による繁殖にも成功しています。

参考までにかいつまんで紹介すると、まず透明なボウル容器を用意し、黒か濃紺のビー玉を一杯に満たし、その上に植木鉢を伏せ、植木鉢には魚が出入りできる隙間を空けます。このセッティングに雌雄を導入し、繁殖に成功しています。

現在、ペトリコーラの養殖物の価格が下がったのは、托卵以外で繁殖ができたからだと考えられます。ただ、この方法はムルティプンクタートゥスではうまくいかないようです。



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